趣味で宅建取得の彼女が「仕事は金融一筋」な理由 引っ越し30回・日課は「物件チェック」で"充実"

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――それこそ不動産系の仕事をしたいとは思わないですか?

八木さん:思わないです。

私の場合、好きなことを仕事にすると時間を気にせずいつまでも仕事をしてしまう気がして。あくまで仕事は仕事、趣味は趣味と切り分けたいと思っています。
 八木さん
(写真:Woman type)
八木さん:それに、金融業界でキャリアを重ねることは、私自身が仕事に集中するために守ってきたことなんです。働く業界をあえて変えないことで、着実に経験を積み重ねたかったので。

――趣味を充実させるためだけに、仕事をしているわけではないんですね。

八木さん:そうですね。とはいえ、何も変化しないのはもったいないと感じてしまうからこそ、引っ越しで人生の波を作ってバランスを取っているのかもしれません。

いろいろなことに興味をもってしまう性格でもありますが、金融業界で働き続ける選択は間違っていなかったと思います。

自分でメリハリがつけられるように常に考えてきたからこそ、引っ越しや物件の購入も楽しめている気がしますね。仕事においても、いい意味で思い切りよく決断できるようになったのは、住まいもキャリアも、自分で選択することを大切にしてきたからかもしれません。

「物件」から相手の人となりが見える

――引っ越しや物件好きが仕事に役立つことはありますか?

八木さん:直接引っ越しに関する仕事をすることはありませんが、普段のコミュニケーションの幅が広がったなと感じます。相手を知るのに役立つんですよ。

――どういうことですか?

八木さん:「八木さんといえば引っ越し」というイメージがあるようで、引っ越しや物件の相談をされることも多いんです。

引っ越しは私にとって趣味ですが、人生の転機になる方もいますよね。職場で業務上必要なやり取りしかなかった人とも、もう少し深い話ができるなと思います。

最近も同僚が長年住んでいた部屋から引っ越すという相談を受けました。一度頼ってもらえると、日頃のコミュニケーションもグッと近くなるような気がします。

――なるほど。住環境には「どういうライフスタイルを送りたいのか」が反映されそうですもんね。

八木さん:物件の条件は十人十色です。だからこそ、「物件探しで何を大事にしますか?」という質問で、相手の人となりやライフスタイルがイメージできるんですよ。

例えば、私は駅から家まで15分くらい歩きたいんです。帰宅後は仕事モードから切り替えたいので、駅から歩いて帰る時間がクールダウンにちょうどいい。

対して駅近重視の人は移動効率を上げたい人が多いです。「合理的に物事を考える人なのかな」など、駅からの距離一つとっても性格が出るなと思います。
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