アサヒ「キンプリいじり」便乗は何がマズかったか 企業がSNSで活用する"ネットミーム"の落とし穴
アサヒビールが公式Xアカウントに投稿した新CMの告知が批判を浴び、削除して謝罪するに至った。
なぜ炎上したのか? 何が問題だったのか?
はたから見るとわからないところが多いのだが、当該の投稿は既に削除されており、確認のしようもない。
あらためて整理してみよう。
10月2日、アサヒビールは同社の公式Xアカウントに「待ってこれ 手震えるんだけど #ドライクリスタル #ドラクリ」というテキスト、画像を投稿した。画像も文章になっているのだが、一部の文字が赤丸で囲われており、そこだけ抜き出すと「リようとかンなとかんぱいあさって(亮と環奈と乾杯明後日)」と読めるようになっている。
つまり、俳優の吉沢亮(りょう)さんと橋本環奈(かんな)さんが出演するテレビCMの予告をほのめかす投稿だった。
一見すると、投稿内容に何も問題はないように見える。問題だったのは、内容ではなく、投稿のお作法だったのだ。
アサヒビールの投稿は「キンプリ構文」だった
インターネット掲示板やSNS、テレビのラテ欄でよく行われている言葉遊びで「縦読み」というものがある。ご存じの方も多いかと思うが、横書きの文章の頭にある文字をだけを縦に読んでいくと、意味のある文章になる、というものだ。
今回のアサヒビールの投稿は、その中でも“変則的な”縦読みと言われるものだった。さらに「待ってこれ 手震えるんだけど」という投稿文にも、見覚えのある人たちがいた。
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