「今や5割超え」総合・推薦入試の形式と対策の要諦 かつての指定校推薦やAO入試などとは大きく変化

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また指定校型とは異なり、出願後も面接や小論文が課され、しっかりと合否をつけられます。指定校型のように推薦をもらえればほとんどが合格するわけではないのです。ですので、指定校型と同じで、まずは評定平均を上げなければなりません。

ただし、それだけでは十分ではなく、総合型選抜と同じように大学で学びたいことを決め、面接で話せるようにしておかなければなりません。そういう意味で、この公募型は総合型選抜と指定校型のちょうど間くらいに位置するといえます。

公募型に向いているのはどんな人?

総合型選抜と指定校型の中間が公募型である以上、それぞれのどちらかに決めきれない人、またはどちらかの保険として使いたい人に向いています。

まずは総合型選抜で必要となる将来像が決まっていること、そしてそれを実現するために大学で勉強することが決まっていること。そして指定校型で必要な評定平均。どちらもバランスよく取り組める方にはベストといえるでしょう。

『提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜』書影
『提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もちろん、総合型選抜と指定校型の要素が両方求められると聞くと、なんだかハードルがとても高く感じるかもしれません。しかし、それぞれの要素で求められるレベルはそれほど高くはありませんから、安心してください。

たとえば指定校型では評定平均4.7くらいないと推薦がもらえない大学でも、公募型では評定平均4.0くらいで出願できることもあります。ですから、それぞれのプロフェッショナルではないけれども、両方ともバランスよくこなせる人に向いているのです。

以上が推薦入試の概要です。選抜方法は大学ごとに異なるうえに選抜方法や出願条件はめまぐるしく変わり続けていますから、入試直前になって戸惑わないよう、早めに情報収集をして対策を立てておきましょう。 

小林 尚 個別指導塾CASTDICE塾長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

Sho Kobayashi

埼玉県出身。高校受験で私立開成高校に入学し、現役で東京大学文科Ⅰ類に入学。東京大学法学部第Ⅰ類卒業。大学卒業後は経営コンサルティング会社の戦略部門を経て、株式会社キャストダイスを設立。近年ではYouTuberとしても活動しており、YouTubeチャンネル『CASTDICE TV』にて受験・キャリアに関する動画を配信中。著書に『開成流ロジカル勉強法』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

この著者の記事一覧はこちら
橋本 尚記 推薦入試専門推進塾塾長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はしもと なおき / Naoki Hashimoto

推薦入試専門推進塾塾長。早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、塾講師・家庭教師の経験を経て、推進塾を設立。学校の授業についていくのが困難な生徒に対してもねばり強く、わかるまでよりそい続ける授業内容に定評がある。経済的に恵まれない生徒に対し中学校に出向いて学校授業の補講を行う「放課後塾」にも講師として参画。YouTubeチャンネル『推進塾【推薦入試・総合型選抜専門】』にて、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、受験情報や勉強法などの情報を発信している。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事