「すぐにサボる人」じつは意志が弱いわけではない 「脳のオンとオフ」を切り替える簡単なコツ

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このように、「やらなくてはいけないこと」になかなか取りかかれないのは、じつ意志が弱いからでも、自分に甘いからでもありません。「脳のオン、オフの切り替えが上手にできていない」からです。

「脳のオン、オフを切り替える」とは、「集中している状態」(オン)と「集中から解放されている状態」(オフ)を切り替えることです。これができれば、ラクに集中モードに入れます。

「そんなことできるの?」と思われるかもしれませんが、じつは私たちは、日常的に脳のオンとオフを経験しています。

脳は、自分自身で「オンとオフ」を切り替えられる

● 脳のオン…… 「脳の集中が始まる」こと。
脳がオンになると、必要なときに必要な脳番地(※)が働くようになる。脳番地がしっかり働くと、「集中している状態」となる。

※脳番地…… 同じような働きをする神経細胞の集まり(部位)と、その神経細胞の集まりと関連している機能の総称として私が提唱している概念。人が「集中している」と感じているとき、脳番地は「最高の結果」を出せるように働いている。

● 脳のオフ…… 「脳の集中が終わる」こと。
「やるべきこと」から解放された状態。

たとえば、学校で筆記テストを受けるときは、「始め」の合図で「オン」になり、問題を解くことに集中します。「終わり」の合図がかかると「オフ」になって、テストを終えます。

またたとえば、映画館では、照明が脳の切り替えのスイッチになることがあります。劇場内の照明が落ちると「オン」になってスクリーンに集中する(「今から映画が始まる」と認識する)。エンドロールが終わって照明が明るくなると、脳は「映画が終わった」ことを認識して脳はオフになります。

こうした切り替えの多くは、時間、環境、条件など、外的なきっかけによってもたらされています。筆記テストでは「始め」と「終わり」の合図によって、映画館では照明の切り替えによって、結果的にオンとオフにさせられているわけです。

ですが、外的なきっかけを与えられなくても、自分自身でオンとオフを切り替えることができます。

次ページ「切り替え」ができればムダな時間もなくなる
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