「すぐにサボる人」じつは意志が弱いわけではない 「脳のオンとオフ」を切り替える簡単なコツ

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そしてもう1つ。ダラダラせず、やるべきことに集中して短時間で終わらせるには、「時間の区切り方」もポイントです。時間を区切るとは、時間割をつくることです。

「何時から何時までは、これをする。そのあと、何時から何時までは、これをする」と、始まりの時間と終わりの時間を決めることです。

脳は「時間」を区切ったほうが覚醒する

脳は、時間を区切ったほうが覚醒度(集中度)が高くなります。期間が決まっていなかったり、時間の枠が大きかったりすると、「まだ始めなくても大丈夫」と先送りしたり、「あれって、どうなっていたかな」とほかのことを考えやすくなったりします。

『結局、集中力が9割 脳のプロが教える 誰でも集中力が最大化する方法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ですが、締め切りが決まっていると、締め切りが近くなるほど、集中度は高くなります。「締め切りまであと10分しかないけれど、まだ仕事が終わっていない」とき、「あぁ、そういえば、あれもしないといけないな〜」「あぁ、空が青いなぁ〜」などと、余計なことに気を奪われることはないはずです。

時間割をつくるときは、仕事や勉強を「量で区切る」よりも、「時間で区切る」ほうが集中力は高まります。量で区切るとは、「今日は参考書を10ページ読もう」「今日中に提案書をつくろう」といったように、「時間の枠を問わず、自分で決めた量が終わるまでやり続ける」ことです。

1時間で終わる仕事に1日分の余裕があると、「ゆっくりやっても大丈夫」「1日あれば余裕でできる」と甘えてしまい、結局、その仕事に1日費やしてしまいます。

1時間で終わる仕事は1時間できっちり終わらせる。そのためにも、量ではなく時間で区切るようにしましょう。

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

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