ミドルエイジが歳を重ねることに不安を感じたら モヤモヤした日常の"からまり"をどうほぐすか

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また、人に親切にすると、ありがとう、助かりました、とお礼の言葉が返ってくることが多い(そのためにやっているわけではないですよ)。これもまた、人の脳は、他者から良い評価を受けると、脳の報酬系が刺激され喜びを感じる。

他者に渡しているつもりで、私たちは、大きな返礼品を受け取ることになる。渡しているつもりでいて実はもらっているのだ。これは百貨店でも売ってない。

歳を重ねることを不安に感じたら、思考の切り替えが必要なサインなのだと思う。得るから〝渡す〟へのスイッチをオンにするのだ。渡すことが、私を変化させていく。私は、変化していく自分が好きだ。変化する、昨日より少し違う私に出会う。

「明日はもっと楽しいよ」の言葉の意味は、明日楽しい出来事が起きるとか、誰かが私を楽しませてくれるよ、という意味ではない。明日は、昨日より少し変化した(子どもの場合は成長かも)自分に会えるから「楽しいよ」なのだ。

そろそろ、他者から「もらう」ではなく「渡す」フェーズへ
新しい場所と役割を楽しむ

「何者なのか」にからまる

大学院にて、50代女性の准教授(芸術系学部)と話す機会があった。

私が所属している専攻は、学際的(複数の異なる学問領域にまたがる)な色合いが濃いため、担当の先生方がバックグラウンドとして持っている専門領域もバラバラである。

とある講義の一環で、「自分から遠い専門性を持っている先生にアポイントを取って1時間話す」という課題が出たため、その先生とお話しすることになった。どう? おもしろい講義だと思いません?

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