予期せぬミスやトラブルで「メンタルを保つ方法」 「反省文」を書いてもミスが減らない根本原因

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それに対し、「どんなやり方をすればミスをしなくなるのか?」と語尾に「?」が付いた問いを立ててみてください。視点が「過去」→「未来」に変わり、気持ちも「ネガティブ」→「ポジティブ」に変わる気がしませんか。

トヨタで学んだハイブリッド仕事術
『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』(青春出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

大切なことは、「(今後は)どんなやり方をすればミスをしなくなるのか?」と「明日を変える問い」を立てることです。こうすることで、ネガティブループで停止していた思考のスイッチがオンになります。

そのうえで、さらに「売上を20%アップするためには?」と、いまの仕事において本当は何をしようとしていたのかに立ち返り、もともとの目標の達成に向けた問いを立てていくと、思考はどんどんポジティブに加速していくでしょう。

思考の向きを変えるためのポイントは、「明日を変える」という視点で「問いを立てる」ことです。

【思考の向きを変える】
×反省=過去・原因・責任追及(→ネガティブ)から
〇明日を変える問い=未来・対策・可能性追求(→ポジティブ)へ

ミスにつながりやすい作業をなくす

・STEP 2 「問いの3段話法」で「明日を変える問い」を立てる

それでは具体的にどのような方法で明日を変える問いを立てればいいのでしょうか。おススメは「問いの3段話法」の活用です。

トヨタでは、特に「選ぶ・探す・判断する・注意する」といった作業がミスにつながりやすい場面だとされています。

そこで、そうしたミスにつながりやすい作業を「なくせないか?」「減らせないか?」「簡素化できないか?」の3段話法で考えて、対策を追求しましょう。そして、最終的には、「ミスをしようにもミスが起こらない未来」をつくり出すことを目指して思考を働かせていきましょう。

明日を変える問いを立てる3段話法
(画像:『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』より)
森 琢也 株式会社クック・ビジネスラボ代表取締役、中小企業診断士

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もり たくや / Takuya Mori

1984年生まれ。2007年より約10年間、トヨタ系大手自動車部品メーカーにて経営企画や事業企画に従事。2010年中小企業診断士試験に合格。翌年から複業にて、大手資格予備校中小企業診断士講座 講師をスタート。2020年に独立後は、経営コンサル事業にて、中小企業向け事業計画作成・実行支援を行い、補助金獲得総額5億円超、採択率90%以上を達成。また、研修事業では、大企業からの直接受注を中心に累計100社以上、参加者数6000人以上に研修を実施。複数の仕事(事業)を同時に取り組んできた経験も踏まえ、組織や個人の仕事の生産性向上を支援している。
https://lspcoaching.com

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