国語デキない人「文章力上げる」たった1つのコツ 国語の授業で学んだ、伝わりやすくなる要素

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私は授業の際に、「どうして、〇〇は××なのかと言うと……」というように、問いを提示しながら話をするようにしています。

「何の疑問を解消するための授業なのか」がわかっていない状態だと、授業もちんぷんかんぷんになってしまいます。だからこそ、こちら側から生徒に対して「何を疑問に思ってほしいのか」を明確にすることで、生徒の理解力を底上げしているのです。

これは先ほどの文章の、「なぜ英語は、日本語に比べて発音が難しいのか?」と同じですね。最初に「この質問に対しての回答をするよ」と予告したほうが、相手に伝わりやすい説明・文章になるのです。

問いの技術があるかないかで理解力は変わる

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いかがでしょうか?私が「国語の授業は、問いの技術を磨くためにある」という話をしたのをご理解いただけたのではないかと思います。この記事自体も、「国語の授業の存在意義とは何か?」という問いに対する答えとして作ったものでした。

「『国語の授業の存在意義は何か』という質問に対しての答えが書いてあるはずだ」「なぜその答えを『問いの技術を磨くため』と定義しているのか」「『問いの技術』があるとなぜ『読解・説明・理解・作文』の能力が高まるのか」といったことを考えながらこの記事を読んだ人であれば、内容を理解するのが容易だったのではないかと思います。

ちょっとした文章を読んでいるときでも、問いの技術があるのとないのとでは全然違ってきます。ぜひ、「問いの技術を磨く」ということを意識していただければと思います。

辻 孝宗 西大和学園中学校・高等学校教諭

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つじ たかむね / Takamune Tsuji

西大和学園中学校・高等学校教諭。1975年生まれ。岐阜出身。国語科教師として、20年余り、西大和学園の国語を率いている。常に新しいスタイルで展開される授業の人気は高く、定員40人の放課後講座に280人が申し込んだことも。その授業は楽しいだけでなく、最小限の努力で常に学年を全国1位にするので、生徒だけでなく教員にも信奉者が多い。

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