国語デキない人「文章力上げる」たった1つのコツ 国語の授業で学んだ、伝わりやすくなる要素

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長年授業をやっていると、「授業の理解力がある生徒」と「そうでない生徒」は簡単に見分けることができます。1の授業を聞いて10を理解できるような生徒は、「先生がなんの問いを想定して語っているのか」を意識している生徒です。

「今日は古文単語の『あやし』について授業するぞ」と言うと、「きっと今日は、『あやしがどんな意味の言葉なのか、どんな状況で使われる言葉なのか、入試で出題されたときにどう対応すればいいのか』といったような話が聞けるんだろな」と、勝手にたくさんの疑問を持ってこちらの話を聞いてくれます。

疑問を念頭に置きながら話を聞くので「あ、今は『あやし』が使われるシチュエーションについて話しているんだな」と勝手に理解してくれます。だからこそこちらが伝えたいことをきちんと理解してくれるのです。

社会の授業であれば、「今日は徳川家光の治世について話すぞ」と言われた瞬間に、「今日は、『徳川家光がどんな人物か?』『徳川家光がどんなことをしたのか?』『他の時代と比較してどうなのか?』『後世にどんな影響を与えたのか?』などが聞けるだろう」と頭に思い浮かべることができて、その状態で授業を聞くため「あ、この疑問の答えはこれだな」と、疑問の答えを聞いているかのような感覚で授業を聞くことができるのです。

授業についていけない生徒は「疑問」が抜けている

逆に、あまり授業についていけない生徒は、疑問を持って話を聞くということをせず、「なんとなく授業を聞いていたけれど、結局先生は何の話をしていたんだろう?」と、迷子になってしまっていることが多いです。

このように、相手の話に対して「根本的な問いはなんなのか?」を考える技術があると、読解力・理解力が全然違ってきます。

またその逆で、「問い」に対する理解をしている人であれば、きちんと「問い」が明確な文章を書くことができます。

例えばみなさんが日常生活を送っている中で、「なんかこの人の話、わかりづらいな」「回りくどくて、何が言いたいのかわからない」という相手に出会ったことがあると思います。たいていの場合、それは「問い」が明確ではない喋り方をしてしまっているからなのです。

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