ニューヨーク女性の生き方は何が違うのか 日本女性が共感する「エリカ本」とは?

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日本のものづくりの素晴らしさを広めたかったので、商品は日本で作ると決めていました。女性らしいレースバンドとストッキングを、別々の会社から仕入れて作っているのですが、突然門をたたいた素人から頼まれて『はい、やりましょう』という会社はなかなかなくて。見つけるのに2年ぐらいかかりました。

米国で先に販売し、半年後に日本でも開始しました。高島屋のセレクトショップ「STYLE&EDIT」(全国5店舗)で取り扱っていただいています。履いた方がリピートしてくださり、クチコミで広がっています。1足3000円近い高価なものですが、ニーズがありますしギフト需要もあります。

――ブログを始めてすぐに読者がつきましたか。

私はほかの人のブログをほとんど読んだこともなく、模索しながらやってきたのですが、読者が私を見つけてくださったという感じです。最初のころは、ニューヨークに興味を持っている人が多かったのですが、女性の生き方や幸せといったことに関心を持つ人にシフトしていきました。何か“一言”ほしいという人に読まれています。

――どんな一言が求められているのでしょう。

楽ちんな履き心地のレッグウエアは約3000円。日米にて意匠権3つを取得している

どうしてそんなに人目を気にするの? ですね。他人を意識しすぎるあまり、自分が幸せになりたいのか、他人に幸せだと認めてもらいたいのか、この二つがゴチャゴチャになっている。

はたからみると、私はNYで仕事をして本も出版して華やかな生活を送っていると見られがちですが、徹夜で執筆することもありますし、自分にムチを打ちながら頑張ってきました。人が見ていないところで頑張れたことが、人目を気にせず自分を信じる力につながっているのではないかと思います。

自分のやりたいことが見つからないという話をよく聞きますが、自分がやっていることをやり抜かないから見つからないのです。ちょっとやってみて、しんどいからやめてしまうことも多いようですが、それは自分への甘えではないでしょうか。

“癒やし”とかゆったり過ごしなさいというメッセージが氾濫していますが、私はそれとは正反対の考えです。自分を甘やかすことも時には必要かもしれませんが、本当に大切なのは、癒やしが必要ないくらい強くなること。まずは頑張れる人にならないとダメです。

何を優先したいか、それを決めることが大切

――仕事と育児の両立に悩む女性、働きたいのになかなか働けないことでモヤモヤしている女性に対して、どんなアドバイスをしますか。

日本と米国では環境が違いますから、アドバイスは難しいですね。ただ言えるのは、何を優先したいかが大切だということです。やりたいことがあるなら優先すればいい。私は子育てで忙しいから無理といっても、何かを変えるのは自分しかできません。

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