自立女子でもさすがにムリ「割り勘すぎる男」問題 見合い・デートの支払い、きっちりすぎるのも…

✎ 1〜 ✎ 197 ✎ 198 ✎ 199 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

料理が運ばれてくると、よしふみは自分が頼んだものを自分のところに引き寄せ、おいしそうに食べていたので、きみえも自分が頼んだピザとサラダを食べるようにした。

会話は展覧会で観た絵の話になり、よしふみは作家の生い立ちや、なぜあの作家の絵が魅力的なのか熱く語っていた。また、きみえはどんな絵が好きなのを尋ねてきた。

そこから、休日の過ごし方や趣味の話にもなった。出かけたことのある海外旅行にも話は及んだ。

きみえは、話しながら思った。

(これまでお見合いをしてきた男性たちは、こんなふうに自分から話題を振ったり、話を展開させたりする人はいなかった。話をしているぶんには楽しい。ただ、すべてにおいてキレイに割り勘なのが引っかかる)

そんなことを考えていると、よしふみが言った。

「そのピザ、1枚もらってもいいかな」

「どうぞ」

「よかったら、僕の料理も好きなのを食べてよ」

仮交際とはいえ、これから未来に結婚を見据えて交際に入った相手だ。そして今日は初めてのデート。一緒に食事をしているのにシェアもせず、相手が買ったものを食べるときには、「あなたの料理、食べてもいいですか?」と、ことわりを入れる。

デートというよりは、“会社の同僚と食事に来ているような気分”になっていた。

デートで明朗会計すぎて…

そして、ファーストデートを終え、きみえは交際終了を出してきた。きみえは、筆者に言った。

「悪い人ではないのだけれど、おそらく彼のことは男性として好きにはならない気がしました。明瞭会計なのはいいのだけれど、なんだか“ちゃっかり感”が拭えなかった。友達ならいいけれど、異性として恋愛感情を抱く相手ではないと思ってしまいました」

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事