和歌山県が浮上!秋の人気観光地ランキング 最下位に沈んだのは、あの県だった

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もうひとつの上位陣に共通する特徴が、「大都市から遠く離れた観光地」。北海道や沖縄が上位にあるのは、そのためだ。交通費をかけて遠く行くのであれば、連泊をしてゆっくり旅行を楽しんだほうがいいに決まっている。

一方、最下位を競っているのは佐賀県と茨城県。昨年と比べると順位を落としているが2009年とは変わらない。この2県は「秋の大型連休に弱い県」といえる。佐賀県は夏休みの人気ランキングでも最下位なのに対し、茨城県は夏休みは33位。佐賀県は夏も秋も弱い、ということになる。

和歌山県は昨年の8.16倍の予約件数に

伸び率1位は和歌山県

なお伸び率でみると41位から24位へと順位を上げた和歌山県が1位だ。シルバーウイーク期間中の予約数は昨年の8.16倍となった。秋の過ごしやすい時期を狙って世界遺産・熊野三山をたずねる旅などが人気のようだ。景色が素晴らしいだけでなく、開湯1800年の「湯の峰温泉つぼ湯」(日本最古の温泉)など温泉も充実している。2015年に高野山が開創1200年を迎える点もポイント。また2014年12月に誕生したアドベンチャーワールドの双子の赤ちゃんパンダも、大きな誘因になっている。

伸び率2位は滋賀県。46位から37位へと順位を上げた。昨年と比べた予約数の伸びは7.27倍だ。同県では地元彦根藩主から幕府の大老職を務めた偉人を讃える「井伊直弼公生誕200年祭(7月10日~9月27日)」が行われているほか9月19~20日の野外音楽祭「イナズマロックフェス2015」も追い風になっているようだ。

同調査によると、国内旅行が前年同期比約3倍、海外旅行が同約2倍となり、国内外共に高い伸び率を示している。宿泊単価も21.0%増となっており、レジャー利用による高単価宿泊プランの人気だという。また予約のリードタイムとしては、半年以上前の予約が前年同期比4.7倍と飛躍的に伸びている。早割の特典を享受すべく、計画的に休む層が増えている、ということだろうか。

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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