印西市(千葉)が4年連続で総合トップとなった「住みよさランキング2015」では、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点で指標を選び、総合順位を算出している。今回はその5部門の中から「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」のランキングについて、詳細をご紹介しよう。
「快適度」は長久手(愛知)が4年連続トップ
「快適度」は、長久手市(愛知)が今年も1位となった。市に昇格し初登場した2012 年ランキング以降、4年連続でトップの座を維持している。長久手市は名古屋市の東側に隣接し、地下鉄東山線・藤が丘駅からリニモ(東部丘陵線)が接続。2005年の愛・地球博(愛知万博)開催の後、名古屋市のベッドタウンとして都市基盤や環境整備などが急ピッチで進み、現在も人口の増加が続いている。
多くの自治体が人口減少に悩むなか、長久手市のこの5年間の人口増加率は10%を超える。そのため、「住宅着工戸数」は2012年以降ずっと1位、また「転入・転出人口比率」も一昨年の32位から、昨年は11位へと順位を上げ、今回は1位に並んだ。
2 位には名取市(宮城)が昨年の13位から順位を上げた。仙台市に隣接するベッドタウンで、「住宅着工戸数」では、1位の長久手市と同じく、2012年ランキングから1位が続いている。2011年3月の東日本大震災では名取市も大きな被害を受けており、復興途上にある。「転入・転出人口比率」が震災後に一時低下したが、今回のランキングでは復活している。
3位の福津市(福岡)も昨年の22位からジャンプアップした。福津市は県の北部、北九州市と福岡市の中間に位置し、JR鹿児島本線と国道3号線が市内を貫通する交通の便に恵まれた街だ。かつては工業地帯への勤務者を中心とした北九州都市圏のベッドタウンとして開発が進んだが、最近では福岡市のベッドタウンとしての位置づけが強まっている。
2011年に街びらきした福間駅東地区開発もあり、2012年ランキングから「住宅着工戸数」と「転入・転出人口比率」の偏差値・順位が年々上昇し、今年のランキングではついに両指標ともに1位に並んだ。
続いて「富裕度」のランキングだ。
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