全国の都市を対象にした、東洋経済の「住みよさランキング」。今年も最新結果を「『住みよさランキング2015』トップ50」でまとめたが、地域ブロック別でもみてみよう。今回は「東日本編」をお届けする。
「北海道・東北」は名取(宮城)が5回連続トップ
まず「北海道・東北」。名取市(宮城)が2010年以降、5回連続で1位の座を守った。全国順位も一昨年31位、昨年10位、そして今回は4位と、着実に順位を上げトップ5入りを果たした。
2011年3月の東日本大震災で大きな被害を受けた名取市だが、仙台市のベッドタウンとして震災後も人口流入や高水準の住宅建設が続いているうえ、大型商業施設の開業が相次ぎ、小売業の販売額が増加している。そのため、「利便度」では全国3位、「快適度」でも同2位と、2部門で全国トップ3にあることが大きく寄与している。
天童市(山形)も、一昨年の6位(全国順位114位)、昨年4位(同84位)から順位を上げ、同じ山形県の東根市に変わって2位(同38位)となった。将棋の駒で有名だが、最近はサッカーJ1「モンテディオ山形」のホームタウンとしても知られている。
順位を上げた最大の要因は、部門別ランキングの「利便度」のところでも触れたが、2014年3月14日に「イオンモール天童」が開業したことで、大型小売店店舗面積が大きく増えたことにより、「利便度」の順位が急上昇(108位→20位)したことによるものだ。
昨年2位の東根市(山形)は5位に後退した。住宅着工戸数が増えたことなどを背景に「快適度」の順位は前回59位から33位に上がったものの、今回「住居水準充実度」の構成指標を2013年のデータに更新したことで、延べ床面積と持ち家比率の順位がともに下がったため、全体の順位を押し下げる方向に働いた。
この「北海道・東北」では、トップ10に天童市、東根市を含め山形県の都市が5都市ランクインしている。また北海道の都市では北広島市が10位(全国122位)と、昨年に引き続き、道内最高位だった。
続いて「関東」のランキングを紹介しよう。
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