「あ、昇進するなら辞めます」若者の新常識のなぜ 上司が「昇進を受けてもらう」ためにできる工夫
①昇進、昇給よりプライベートの時間を確保したい
②人間関係にストレスを感じやすい
③物欲、出世欲が強くない
これらの点について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
最近の若手社員「3つの心理的傾向」
20代~30代前半の人に上記の質問をすると、「職場に求めることは残業がないこと」「残業や休日出勤をしてまで稼ぎたいとは思わない」「給料や昇進はそこそこでいいから、プライベートの時間を確保したい」といった話がよく聞かれます。
厚生労働省の令和4年雇用動向調査結果における「転職入職者が前職を辞めた理由」で「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」の理由で離職した人の割合を見ると、若い世代ほど労働時間に対する不満が原因で離職するケースが多いことがわかります。
また、女性の30代、40代も数字が高くなっていますが、これは育児や家事、介護などがあるため、時間の融通が利く会社で働きたいというニーズの表れです。
このデータからも、若手世代が残業や休日出勤を嫌うことが見てとれます。
この点、昇進すればプレイヤー業務に加えて、部下の管理、育成といったマネジメント業務も任せられることになり、残業や休日出勤も必要になる可能性が高まります。
また、自分の上司が残業や休日出勤をしている状況を目の当たりにすると「昇進すると残業や休日出勤をさせられることになる」という意識は強くなるでしょう。
もちろん残業してでもバリバリ働きたいという若手もいます。ただ、そういう若手は決して多数派とはいえないでしょう。
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