「あ、昇進するなら辞めます」若者の新常識のなぜ 上司が「昇進を受けてもらう」ためにできる工夫
上記の「仕事でストレスを感じるのはどんなときですか?」の質問の回答として多いのが「人間関係」「上司やお客様から叱られると辞めたくなる」といった答えです。
今の若手世代は一昔前と比べて親や先生から叱られることが減っており、特に学校の先生は強く叱るとパワハラだと言われ、SNSで拡散されるおそれもあり、叱ることが難しい状況です。
また、少子化で兄弟も少なくなっており、兄弟げんかで強い感情をぶつける、あるいはぶつけられるといった機会も少なくなっています。
そういった叱られることや強い感情への耐性がないまま社会人になり、上司やお客様から叱られると心が折れそうになる人は少なくありません。
そのため、「わずらわしい人間関係は避けたい」という傾向は顕著だといえます。
しかし、昇進すると職場の管理を任され、部下を指導し、時には叱らないといけなくなる。叱ると反発されることもある。社内の責任も重くなり、上司のあたりもきつくなる。
そんな状況は、たまったものじゃないわけです。
そもそも「物欲、出世欲」が少ない
この世代の人からは「いい車に乗りたい」「いい家に住みたい」「高い時計が欲しい」といった言葉はそれほど多く聞かれません。
一方で、「いい物を買うために残業してまで稼ぎたいかというと、そういうわけでもない。だったらそこそこの物でいい」という話は多く聞かれます。
また、インターネットで情報収集することに長けており、お金をかけなくても欲しいものを手に入れる術をよく知っています。
そういった点からも多額のお金を必要としないということもあるでしょう。
また、一昔前は「出世=成功」「仕事を通じて自己実現をしていく」という価値観が主流だったように思います。
しかし、今の若手世代は必ずしもそうではなく、「出世より仕事よりプライベートを大事にしたい」といった声がよく聞かれます。
こういったことからも自己実現は仕事を通じてではなく、プライベートを充実させることで行っていきたいという価値観を感じます。
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