平井一夫「自分に合う会社はどうやって探すのか」 平井氏がCBS・ソニーへの入社を決めた理由

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まず、「ミッション」とは、その企業が世の中に対して果たそうとしている使命。「なぜ我が社は世の中に存在するのか?」という存在意義の部分です。

次の「ビジョン」とは、その企業が描いている将来の展望。「我が社は、いかに世の中に貢献していくのか」という、ミッションを果たしていく道のりの部分です。

そして「バリュー」とは、その企業が大事にしている価値観。「我が社のミッション、ビジョンを体現していくために、どんな考え方を軸に仕事をしていくのか」という社風、企業文化の部分です。

たとえば、あなたの優先順位が「お金を儲けること」だったとします。その場合、「社会貢献が第一。それをやっていれば利益は後からついてくる」という企業よりも、「とにかく売上を上げて利益を出し、株主にも社員にも金銭的に還元する」という企業のほうが合っていることになるでしょう。

自分の優先順位とすり合わせる

少し極端な例を挙げましたが、「ミッション」「ビジョン」「バリュー」の3点を念頭に企業を眺めてみると、それぞれにだいぶ違って見えてくるでしょう。

違いが見えてくるというのは、個々の企業に対する理解度が上がるということ。そして理解度が上がれば上がるほど、あなたの優先順位とのすり合わせもしやすくなり、「その時点での最良の選択」ができるというわけです。

ちなみに私の場合、志望業種を自動車業界と音楽業界に絞った末に、内定を頂けた4社のうちCBS・ソニー(現在のソニー・ミュージックエンタテインメント)に決めた理由の1つは、「社風が一番自由そうだから」でした。

アメリカやカナダ、さらには日本のアメリカン・スクールで過ごしてきた私は、海外在住歴が長かったからこそ、「将来は日本で、日本人として生きる」と心に決めていました。

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