平井一夫「自分に合う会社はどうやって探すのか」 平井氏がCBS・ソニーへの入社を決めた理由
「働きやすいか」「上司とはどういう関係か」「残業はあるのか」など、素朴に気になることを聞いてもいいのですが、せっかくの機会です。「企業案内を読むと、こういうスローガンが掲げられていますが、どういうことだと思われますか」「ここで働くことに、どんな意義を感じていらっしゃいますか」など、もっと根本的なこともどんどん聞くといいでしょう。
イキイキと自分の言葉で語ってくれるか
企業案内でわかるのは、あくまでも、その企業の「こうありたいという理想像」です。では実際のところはどうなのか、というのは現場を見てみないとわかりません。
企業として「こうありたい」という理想像が現場でも共有されており、かつ一人ひとりがスローガンの棒読みではなく、イキイキと自分の言葉で語ってくれたなら、その企業の「ミッション」「ビジョン」「バリュー」は企業文化として根付いていると見ていいでしょう。
でも、もし「そんなのは上層部が勝手に言っているだけ」「たまに社長が訓示で言うだけ」などといった答えが返ってきたり、スローガンを読み上げているだけに聞こえたりしたら、現場には浸透していないと見たほうがいい。いくら企業案内の内容に共感していても、入社してから失望する可能性が高いでしょう。
就職戦線が厳しいと焦りが募るのはわかります。理想と現実の狭間で妥協点を探るという難しさに20歳そこそこで直面するとは、なんと過酷なことかとも思います。
それでも、大事な社会人初期を過ごす会社はシビアな目で選択したほうがいい。あとあと「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、なるべく最良の第一歩を踏み出せるよう、ぜひ、ここで述べた3つの基準を念頭に判断してください。
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