平井一夫「自分に合う会社はどうやって探すのか」 平井氏がCBS・ソニーへの入社を決めた理由

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「ミッション」「ビジョン」「バリュー」が不明瞭だったり、示されていてもスローガンのように掲げられているだけで有名無実化していたり……。残念ながら、そういう企業も多いようなのです。

私は企業のマネジメント層向けの講演を依頼されることも多いのですが、「上層部では共有されている理念や企業文化が、現場の社員にまで浸透していない」といった悩みをよく耳にします。

社員一人ひとりにまで浸透していなければ、それは上層部の自己満足にすぎず、「我が社のミッション、ビジョン、バリュー」として掲げることはできないでしょう。厳しい見方かもしれませんが、そう言わざるを得ません。

現場で働いている人たちから直に話を聞く

今は転職が当たり前になっているとはいえ、やはり「最初にどんな企業で働くか」は、その後の仕事人生にも大きなインパクトを与えるくらい重要です。よくも悪くも、最初の会社で社会人としての基礎が築かれるからです。

そうであるからには、選択の基準となる「ミッション」「ビジョン」「バリュー」は何か。それらは有名無実化したスローガンではなく、実態を伴うものとして企業に根付いているのかどうかを、はっきりさせておきたいところです。

その格好の機会は企業訪問でしょう。基本的に人事部や上層部が行う採用面接とは違い、企業訪問は、現場で働いている人たちから直に話を聞けるチャンスです。

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