ポイント制だけではありません。PTAは全般的に、「自分からやりたい人がいないもの」という前提が強すぎて、「PTA=嫌なもの」という意味づけを自ら強化しているところがあります。
人数の上限設定は本当に合理的?
たとえば、クラス役員(委員)の人数。多くの場合「1クラスから必ず1名」などと上限が決まっていますが、聞いてみると「仲のいい○○さんといっしょなら、やってもいい」という人は意外といるものです。
ですから、委員の人数枠を「1~3人」、もしくは「1人以上」などと幅をもたせると決まりやすくなることは多々あります。
また基本的に、1人の保護者が1つの委員を受け持つのが原則となっていますが、なかには「かけもちでやってもいい」という人もいるかもしれません。はたから見たら「負担が偏ってかわいそう!」と思うかもしれませんが、もし本人が望んでいるのであれば、それは負担ではないのです。
実際にやる人がいるかどうかはわかりませんが、少なくとも「かけもちもOK」としておくだけでも、「PTA=嫌なもの」という意味づけが薄められて、イメージが変わるのではないでしょうか。
加入方法についても、同様だと思います。
「PTAが任意加入であることを周知したら、誰もやる人がいなくなってしまう」と恐れて、強制加入を続けているPTAは多いと思いますが、むしろそのせい(強制加入にしているせい)で、「PTA=嫌なもの(誰もやりたがらないもの)」という意味づけを強化してしまっている部分もあると思うのです。
一度、思い切って「PTA=楽しいもの(自分からやりたい人は存在するもの)」という前提でもって、いまのシステム全体を見直し、作り変えてみてもいいかもしれません。
もしかしたら、それでもやっぱり「やりたい人は出てこなかったよ!」ということもあるかもしれません。
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