PTAに蔓延!「ポイント制」という謎の罰則 負の意味づけを強化するループ化現象

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

しかし、そのときにやるべきことは、「ほらね、やっぱり!」と言って、元の形に戻すことではなく、「仕事の内容や、やり方を見直すこと」でしょう。

別に元の形に戻したっていいのですが、それよりも大事なのは、自分からやりたい人が出てくるように、活動そのものを変えること。それをやらないと、おおもとの問題はいつになっても改善されないからです。

活動した人には「プチご褒美」を!

「PTA=嫌なもの」という負の意味づけをやめるだけでなく、さらに、もう一歩踏み込んでもいいかもしれません。

「PTA活動をやらないと、罰が与えられる」のではなく、「活動をやると、いいことがある」というプラスの意味づけに変えてみるのです。

たとえば「ポイント制」も、本来のそれと同様、「ご褒美」制にしてみてはどうでしょうか。ポイントが貯まらない人に罰を与えるのではなく、ポイントを貯めた人には「運動会や卒業式でちょっといい席に座れる」などといった「プチご褒美」を用意するのです。

「罰則」も「ご褒美」も、“自発性を促す”という意味ではあまり推奨すべきものではないかもしれませんが、少なくとも「ご褒美」にしたほうが、「PTA=嫌なもの」という意味づけがされない分、ちょっとはいいと思うのですが……、いかがでしょうか。

大塚 玲子 ノンフィクションライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおつか れいこ / Reiko Otsuka

主なテーマは「いろんな形の家族」と「PTA(学校と保護者)」。著書は当連載「おとなたちには、わからない。」を元にまとめた『ルポ 定形外家族』(SB新書)のほか、『PTAでもPTAでなくてもいいんだけど、保護者と学校がこれから何をしたらいいか考えた』(教育開発研究所)『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版)『オトナ婚です、わたしたち』(太郎次郎社エディタス)『PTAをけっこうラクにたのしくする本』(同)など。テレビ、ラジオ出演、講演多数。HP

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事