本連載の読者の中には、管理職の立場にある方もいるだろう。その管理職の仕事に絶対と言っていいほどついて回るのが、人事面談だ。伝えにくい人事評価を相手の感情を害さずにどう伝えるか、四苦八苦している読者も多いのではないだろうか。
今回はいくつかのケース別に、そうした悩みの解決法を一緒に考えてみようかと思う。
・相手が年上の場合
・評価は変わらないが、上がりもせず、その上がらないことに対して相手が不満をもっているであろう場合
・自己評価とこちら(管理職側)の評価に乖離がある場合
・評価は変わらないが、上がりもせず、その上がらないことに対して相手が不満をもっているであろう場合
・自己評価とこちら(管理職側)の評価に乖離がある場合
「知識や経験」の位置づけ
まず相手(つまり被評価者)が年上の場合。
そもそも論としてなぜ年功序列という制度がビジネスの場面でも存在していた(一部のケースでは存在している)のかというと、前述の年長者の方が知識・経験供に優れているで「あろう」という前提があるからだ。
しかしながら、実際のビジネスの場では例えば同じ10年間を過ごしていても、その経験の「密度や濃さ」により、ただ経験してきたのか、経験を昇華させて体系的な知恵にまで落とし込めているのかは全く異なるし、もっと言うと環境の変化により年齢と知識や経験量が比例しない分野や、新しい産業なんかにおいては若年層の方が経験豊富なケースも多く存在する。
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