「音大卒の大工」家賃6万の部屋で夢見る次の一歩 古い物件をDIYで工夫、猫との日々に癒やし

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「将来的には、もっと広くて大きな音を出せる環境が欲しいです。仕事で工務店をやっていくには、雨が防げて広さのある作業場が必要なので。

それに、実は今付き合っている人がアーティストなんです。だからゆくゆくは彼女の工房を兼ねるような作業場がある家で、一緒に暮らしたいという気持ちもあります」

現在はひとり暮らしをする三原さん。しかし将来的には恋人と暮らし、クリエイティブな作業をともにできるような環境を求めている。

壁に貼られたスケッチ
玄関には、恋人が描いた猫と三原さんのスケッチが飾られていた。「大切に飾っている自分がセンチメンタルで、気恥ずかしいですけど」(撮影:梅谷秀司)

「広い敷地のある場所が希望ですが、あまり都心から離れるのも、仕事的にはマイナス。凝った施工の仕事は東京が多いから、そこに駆けつけられるようなアクセスの良さも必要です。そうなると家賃が高くなってしまいますね」

発展途上にある自分に、ちょうど良い部屋

新たに三原さんが望む住環境を手に入れるとなると、どうしても現在の住まいよりはコストアップになるだろう。

猫と三原さん
「猫は相棒。彼らが家にいなければ、自堕落に飲み歩いてしまうかも」と三原さん(撮影:梅谷秀司)

「今は安く住めるこの部屋に救われているのも事実。車を買ったり道具を揃えたりと、開業資金がどんどん出ていく日々ですから。

当面は工務店として直接僕に依頼してくれるクライアントが増えて、仕事が軌道に乗っていくことが、切実な願いですね。

そんなこともあって『理想の家に住むのはまだ早い。今はこの部屋で充分だ』と自分に言い聞かせている感じです」

【写真】限られたスペースを工夫し、仕事や趣味のものも収納。2匹の猫との暮らしぶり(20枚)
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