「55年前のレシピ」で作ったロールキャベツの味 昭和と現代のレシピで作り比べをしてみたら
現代のレシピは、2020年刊行の『家庭料理100のきほん』から、グラフィックデザイナーから調理師学校で学び料理家になったワタナベマキ氏のレシピを選んだ。
材料はキャベツ、豚ひき肉、タマネギ、パン粉、牛乳、薄力粉、トマト、ニンニク。調味料は、オリーブオイル、塩、コショウ、A(溶き卵、塩、白ワイン、コショウ)、B(水、白ワイン、ローリエ)。
調味料をA、Bなどに分ける理由
まとめて入れる調味料をA、Bなどと分けるのは、レシピの文字数を減らすためもあって近年多用されている。文章が長いだけで、「めんどくさそう」と思う読者は多いようだ。使う調味料の種類が多くなったこともある。
一方で昭和のレシピは、前回の『きょうの料理』の肉じゃががそうだったが、材料欄には調味料名しかないのに本文に分量が出てくることがしばしばある。どちらにしても、注意深く読む必要がある。
調理工程は以下の通り。
こちらは材料の種類が多く、しかも同じ調味料が何回も出てくるので、準備に手間取った。キャベツの芯を再利用するが、卵は余りトマトの種も除くので余る。ワタナベ氏の料理家歴は19年でここ数年、脚光を浴びる機会が増えた。料理の説明が合理的で明快だ。しかし、定番料理だからなのか、このレシピは手間がかかる。
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