こちらは【最優秀賞】を受賞した作者が別の作品で【佳作】にも入選。
最近はPCやスマホの利用が多くなり、普段の生活で文字を書き慣れていない学生が増えている。
エントリーシートや課題の作文などの読みづらい手書き文字の判読をAIに助けを求めたいという採用担当者の苦悩を詠んだ作品である。文字の癖が強く、内容がよくても読めないという現実に対する皮肉がユーモラスに描かれている。
どんなに癖の強い文字も読み込ませたら(スキャンしたら)、すぐにテキストデータ化してくれる優れた画像認識技術を持ったAIの登場を期待するしかない切実な気持ちが込められている。ただし、それほど手こずるのであれば、いっそ手書きでの課題提出を諦めたほうが早いのではないだろうか。
採用担当者も心が晴れることはない
【佳作】をあと2作品紹介しよう。
年々就職活動(採用活動)の早期化が進んでいるが、これは決して早期決着を意味するものではない。単に早期化した分だけ活動全体は長期化しているのが現状だ。早期に内定を獲得しても、そこで就職活動を終える学生は極めて少数派だ。
残りの多くの学生は、「内定をゲットしてからが本番!」とでも言わんばかりに、その内定を保険と考え、そこから第一志望の企業からの内定獲得に向けた就職活動が動きだす。
新卒採用の早期化が進む中、内定獲得後もよりよい企業を探し続ける学生の熱意と採用担当者のやるせない悩みが入り混じった作品と言える。
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