虎に翼モデル「三淵嘉子」が愕然とした"差別文言" 「女性弁護士誕生」と騒がれる事に違和感を抱く
NHKの連続テレビ小説『虎に翼』が放送以来、好調をキープしている。毎朝の放送のたびに、SNSでも大きな話題となっているようだ。主人公・佐田寅子(ともこ)のモデルとなっているのが、女性初の弁護士で、女性初の裁判所長となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)である。実際にはどんな人物だったのか。解説を行っていきたい。
成績優秀でも不安だった「司法科試験」
「法律を勉強なさるのですか。それはおやめになったほうがよろしいですよ」
明治大学専門部女子部法科で法律を学ぶことを決意した三淵嘉子は、母校の高等女学校に卒業証明書をもらいにいくと、女性教師からそう苦言を呈されたという。
「お嫁のもらい手がありませんよ」とも言われたが、嘉子の気持ちが揺らぐことはなかった。「父の了解を得ていますから」と伝えて、嘉子は意志を貫いている。
その背景には、父からかけてもらった忘れられない言葉があった。また、当初は法律を勉強することに反対していた母も、嘉子の思いを知ってからは、誰よりも応援してくれたことも大いに励みになったことだろう(参考記事【「虎に翼」のモデル"三淵嘉子"人生支えた父の一言】)。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら