息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第5回)--ゆとり世代の閉塞感

息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第5回)--ゆとり世代の閉塞感

これまで4回にわたって、企業の各年代層の抱える閉塞感を取り上げてきた。最終回となる今回は、今後の新卒入社の中核となる「ゆとり世代」に焦点を当てながら、将来の労働・雇用環境の変化について展望していきたい。

■ゆとり世代の就労観

ゆとり世代とはどのような世代なのだろうか。我々コンサルタントが企業からよく聞く話を総合すると、次のような特徴があるようだ。

・受身/指示待ちである。
・競争意識が希薄で、がつがつしていない。
・叱られ慣れていない。失敗を極端に怖がる。

このような傾向は20代~30代前半までの若年層に共通して見られる要素であり、ゆとり世代にとりたてて特徴的と言えるのだろうか、という疑問も沸いてくる。ただ、ここ数年の新卒社員の傾向として、仕事や会社に対する考え方が保守的になってきていることは確かであるように思える。新入社員を対象とするアンケートでは、定年まで長く勤めたいという回答が年々上昇しているという。

若年層が保守志向を強めている一つの背景には、結局のところ日本の雇用環境では「最初に入る会社が重要である」という事実が変わっていないことが挙げられる。企業の新卒重視の姿勢は変わっておらず、2009年以降の厳しい採用環境においても新卒は若干名でも確保しようとする会社が多い。

一方の学生は、新卒というステータスを失わないために、卒業年限を迎えながらも留年を選択する人が数万人規模でいると言われている。1990年代の就職氷河期には就職が決まらずフリーターを選択する人が増えた時期があったが、フリーターから正社員への転換は現実的には厳しく、このような過去の反省から、Webの就職相談サイトの多くは「とりあえずフリーターになる」選択を厳しく戒めている。

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