息の詰まる職場・職場の閉塞感はどこからやってくるのか?(第5回)--ゆとり世代の閉塞感


 若手社員から見て、管理職という仕事・待遇が魅力的でないと映るようになれば、「管理職になって責任が増えるよりは、そこそこの待遇でいいから長く安定して働き続けたい」と考える社員が増えることが予想される。

このように、長い目で見たときに社員を保守的にさせる要因はますます増加していくのではないかと予想される。一方で、企業としては増え続ける社会保障負担に対応していく必要があり、国内だけでなく海外に成長の機会を求めていかざるを得ない。このような状況で求められるのは、(英語力というよりは)得体の知れない状況で得体の知れない人々を相手に結果を出そうとするマインドとスキルを持った人材である。ここに大きな人材需給ギャップが生じることは間違いない。この矛盾をどのように埋めていくかが企業にとっても国にとっても重要な課題となるだろう。


桐ヶ谷 優 クレイア・コンサルティング株式会社 ディレクター
 慶應義塾大学文学部卒。大手人材ビジネス企業および外資系IT企業の人事部門を経て現職。M&Aに伴う人事制度統合、ベンチャー企業の人事制度設計・導入支援等を手がける。また、中間管理職や若手社員を対象とした研修講師の経験も豊富に持つ。

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