「外遊び」が子どもの目にも心身にもよい理由 今すぐにでも取り組める近視抑制方法がある

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高濱:確かに小学1年生、2年生はまだ動き回りたい年齢です。

窪田:その年齢でずっと座り続けているのも脳の発達にあまりよくないのではと感じてしまいます。全身を動かすことで脳のさまざまなところが刺激され、将来クリエイティブで豊かな発想ができるような気がします。

「公園」まで行かなくても、街をぶらぶらするだけでOK

高濱:そうですね。私たちのフリースクールでは必ず公園に行く時間を設けているのですが、たとえ近所であっても、外に出すことで、子どもたちは勝手に自分の世界を広げて帰ってきます。その成長ぶりには、私たち大人も日々驚かされます。

窪田:それは興味深いですね。

高濱:公園の行き帰りに商店街を通るのですが、気がついたら子どもたちが自然と商店街の人たちと仲良くなっている。うちのフリースクールに来る前は不登校だったりする子たちが、ですよ。大人が特に何も働きかけなくとも、日々の挨拶を交わすところから始まり、自力で人間関係を徐々に構築していきます。やがて「フリーマーケットを開催させてください」などと子どもたちのほうから交渉を始めて、最終的に承諾を得てきたりします。

窪田:たくましいですね! 子どもたちはどんな場所でも、危険を事前に把握しておきさえすれば、予測不能な部分を含めて楽しみます。同じことは人間関係にも言えそうですね。

高濱:そうですね。タブレットやスマホではできない「生身の経験」ですよね。外遊びというと、公園に行ったり遠くに出かけたりするイメージがありますが、自分が住んでいる街を歩いてみるだけでも十分意味があるのです。

窪田先生は、ご自身も途中からアメリカの小学校に通い、お子さんもアメリカで育てられたとのことですが、向こうの小学校の様子はどうでしたか?

窪田:驚きの連続でしたね。まず、アメリカには自宅の室内で子どもを長時間遊ばせておく文化があまりないように感じます。周りの子たちも幼少期はひたすら外で遊んでいました。今でも学校でのタブレット配布は小学校高学年からが多いそうです。低学年のうちは身体を自由に動かすことを重視していると聞いています。

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