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火星でコケが育てば人類は住めるようになるのか 研究者が語るテラフォーミングの意義と可能性

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  • 堀口 真吾 DigitalBlast 代表取締役CEO
  • 藤田 知道 北海道大学大学院理学研究院教授
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堀口 コケがどれぐらいあれば、ヒトが住めるようになるでしょうか。

藤田 計算しないとわからないですね。コケがどれだけ酸素を出して、ヒトの必要な量の酸素を供給できるのか。

堀口 誰かに計算してもらいましょうか。それって、世界で誰も言っていないですよね。提示できれば、研究や実証が具体的に動きそうです。コケの量がこれぐらいあるとヒトが住めるというシミュレーションができると、火星に移住できますということになる。実現したら、火星は誰のものになるのでしょうか。

藤田 皆のものでいいと思います。ヒトにはさまざまな人種がありますが、生物学的にはたった1種類、一方で昆虫は100万種類以上、花を咲かせる植物は30万種類以上ですから、たった1種類のヒトは皆で仲良く分かち合うべきです。

火星にヒトが住めれば経済圏ができ上がる

堀口 ビジネス的な観点からは、火星にヒトが住めるということになると、それに価値が付く。本当の意味での経済圏ができ上がります。すでに探査機は行っているので移動はできますよね。半年かかるので、三半規管をどう鍛えるかなどの課題はあるようですが。

藤田 酸素の発生量を計算することは必要ですね。ラン藻という微生物、クロレラ、ミドリムシ、ユーグレナでもいい。コケではなく、ユーグレナでもいいでしょう。それぞれの予想されるメリット、デメリットを数値で表すことはやらなければなりません。ただし、どのような方法を取れば適切な計算ができるのかわかっておらず、手つかずです。こういう仮説のもとに概算しましたというデータを、俎上に上げなければならないですね。

堀口 そうしたデータが出たら、注目されますね。月はテラフォーミングには適していないと私は思っていますが、藤田先生の認識はいかがですか。

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