「電車で化粧」に小さなストレスを感じる人の特徴 「何となく疲れる」人の背景にある"かくれ繊細"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

たとえば、前を歩いている人がゆっくりで、その人を追い越すときになんだか「悪いな」と感じてしまい、自分がややゆっくりになったりします。

追い越す瞬間に「え? 追い越した?」と驚かれるんじゃないかということが気になって、追い越すに追い越せなくなります。おそらく多くの人は、そのようなことは気にならないことなのでしょう。でも、かくれ繊細さんは気になってしまいます。

自分の中で丸く収めようとして疲れる

2つめの共通点としては、「どうしてそうなるのだろう?」と、因果関係に敏感であるということです。

たとえば、誰かが急に約束の日程を変更したいとメッセージしてきたとしましょう。あなたはすでに、その予定に向けて準備をしていたので、できれば変更してほしくありませんでした。

『かくれ繊細さんのめんどくさい疲れを手放す本』(清流出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

そんなときでも、変更の申し出があれば、かくれ繊細さんは「きっとすごく重大な理由があるのだろう」「もしかしたら、ずっと言い出せなくて困っていたのかもしれない」「最初からスケジュールが合わせづらかったのかもしれない」「ならば、変更も致し方ないな」と考えます。

これは、相手が不快な申し出をしてきたにもかかわらず、相手に腹を立てるのではなく、代わりに因果関係を考慮して納得しようとしているといえます。

かくれ繊細さんは、このように「相手に悪気があってやっていることではないなら、文句なんか言っちゃいけない。気持ちよく協力しよう」と、自分の中で丸く収めようとしすぎて疲れてしまいます。

こんなふうに、「普通そんなことは考えもしないよ」ということにエネルギーを使います。

時田 ひさ子 HSS型HSP専門心理カウンセラー 合同会社HSP/HSS LABO代表

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ときたひさこ / Hisako Tokita

HSS型HSPへのカウンセリングを2万時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上。生きづらさ研究歴は高校時代より35年。生きづらさを解消するヒントを得るために早稲田大学文学部心理学専修(当時)に進学。2016年、自身がHSPでありさらに他人の目を意識しすぎる上に好奇心旺盛なHSSタイプであることがわかる。この時、自身の35年の生きづらさの理由がHSS型HSPの特性に由来することにあると理解。これをきっかけにHSS型HSPに有効な生きづらさ克服の方法を発案、実践。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)、『かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方』(あさ出版)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事