「電車で化粧」に小さなストレスを感じる人の特徴 「何となく疲れる」人の背景にある"かくれ繊細"

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大きなストレスがあるわけではないにもかかわらず、じわじわと、意思決定が難しいと感じたり、モチベーションを上げにくいと感じるようになったり、生産性が下がったり、疲労感、孤立感が増したりして、体調を崩したりするのです。

日常には、マイクロなストレス要因がたくさんあります。たとえば、

・電車の座席で足を組んだり、化粧をしている人を見たとき
・店内の通路をふさぐ人に遭遇したとき
・重いマイバッグが腕に食い込むとき
・出入口ではち合わせした時、よけて待っていたのに当然のような態度で通過する
 人を見たとき
・シャツからはみ出す下着を見たとき
・気になるにおい
・寒すぎるとき、暑すぎるとき、湿度が高すぎるとき、風が強すぎるとき
・服のなにかが体に当たって気になるとき
・誰かが自分をチラッと見る目線
・自分のすぐ目の前を横切る暴走ぎみの自転車
・無表情な人
・レジで支払いをしたいだけなのに、決済方法の選択でまごつくとき
・買いたい商品の値段が想定よりも高いとき

など、ちょっと考えただけでもたくさん出てきます。

これらは、かくれ繊細さんから「これをストレスに感じている」と報告いただいたもので、一般の人から見るとかなりマイクロなストレスです。

大体「考えすぎ」「細かすぎ」ととらえられる刺激といえます。

かくれ繊細さんは、こうしたマイクロストレスからの刺激によって疲れを蓄積していきます。そのうえ、ある分野ですごく強い自信をもち、飛び抜けた力を発揮することができるのに、皆が耐えられるストレスに耐えられないため、自己否定に走ります。

小さなストレスの蓄積の上に自分へのダメ出しがドカンと乗ってくるので、疲れを解消できなくなり、すり減ってしまいやすいと考えられます。

1つひとつの小さな出来事が気になってしまう自分。その自分に対する「自己否定」が、かくれ繊細さんを疲れさせるのです。

かくれ繊細さん本人は、特に理想を高くもっているつもりはないと思いますが、「こうありたい」と一段も二段も高い理想をもつことも、疲れを生んでいると言えます。

普通は気にならないようなことで疲れる

かくれ繊細さんからいただいた「疲れる」に関する声からわかることとしては、皆さん、「かくれ繊細さんならではの疲れ方」をしているように見えます。

かくれ繊細さんの疲れ方の1つめの共通点は、「一般的には気にならないようなことが気になって仕方がなくて疲れる」ということです。

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