熱中症、夏バテ、気象病…「酷暑の三重苦」予防法 日本の夏の暑さは、年々過酷さを増している

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えっ、油って同じ脂質なのに大丈夫なの? 

なるほどのご指摘ですが、心配ご無用。一口に脂質と言ってもさまざまな種類があります。そして、体に良い油もあるんです。

体に良いとされているのがオメガ3脂肪酸です。エゴマ油もこれに分類されます。青魚などに含まれているDHAやEPAなどの脂もオメガ3脂肪酸。中性脂肪を下げる働きがあります。

一方、とりすぎに注意したいのが、飽和脂肪酸です。牛肉、豚肉などの肉類や乳製品に多く含まれている脂肪で、とりすぎると中性脂肪や悪玉コレステロールを増やす原因になります。

これでおわかりいただけたと思います。鶏皮などに含まれる飽和脂肪酸をとるよりは、オメガ3脂肪酸のエゴマ油を小さじ2分の1ほど回しかけて、コクを出すほうが健康的ということになるのです。

もっとも、すべての飽和脂肪酸が悪者というわけではありません。飽和脂肪酸は、構成する分子の鎖の長さによって、短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸に分類されます。

中鎖脂肪酸は、体脂肪として蓄積されにくいとされており、例えば、ココナッツなどからつくられているMCTオイルもその1つです。

もちろんとりすぎには注意が必要ですが、肉料理などの最後に少量を回しかけると味にアクセントが出ます。いくら健康的とはいえ、おいしくなければ続きません。体に良い油を上手に食事に取り入れてみてください。

気象病の原因、自律神経を酷使させるNG習慣

季節の変わり目は、気圧や気温の変化に応じて体内の熱を逃がして、体温を調節する自律神経への負担が大きくなるため、体調を崩しがちです。最近では、気圧や気温の変化が引き起こす不調を総じて「気象病」などと呼んでいるようです。

自律神経は、体温調節のほかにも心臓の拍動、ホルモン分泌、免疫機能、内臓など多くの機能をコントロールしているため、自律神経が酷使されると体のさまざまな箇所に支障をきたします。

疲れやすくなったり、食欲がなくなったり、眠りづらくなったり、動悸がするようになったり……。こうした季節の不調に対処するためには、できるだけ自律神経に負担をかけないような生活習慣がポイントになります。

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