熱中症、夏バテ、気象病…「酷暑の三重苦」予防法 日本の夏の暑さは、年々過酷さを増している

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適切な話し相手が見つからないという場合は、運動しましょう。ウォーキングは気分転換にもうってつけです。戸外を歩けば、季節を感じ、花々の匂い、すれ違う人々の笑顔や挨拶といったコミュニケーションに心ほぐされるものです。かく汗も心地よく、格好のストレス解消になります。

最近の「酷暑」から身を守るための熱中症対策

熱中症は体に熱がこもってしまうことで、立ちくらみ、めまい、頭痛、吐き気などの症状をもたらします。熱中症にならないためには、体に熱がこもらないよう、上手に外に逃がすことがなによりも重要になります。

1つは、きちんと汗をかくこと。汗は、蒸発するときに体から熱を奪うことで体温を下げます。気化熱ですね。

とてもいい働きをしてくれている汗ですが、額や体に汗が出てくると、なんだか気持ち悪くてすぐに拭いてしまいがち。でも、これでは気化熱をうまく利用できません。

皮膚の上が水分で濡れていてこそ熱がうまく逃げていきますから、気持ち悪いのを少し我慢してしばらく放置しておいてから拭くぐらいが望ましいのです。

汗をかくためには、水分補給も忘れてはいけません。のどの渇きを覚える前に水分補給するのが目安です。

夏の旬の果物と言えば、スイカ。水分がたっぷりですから、おすすめです。塩をかけるとよりおいしくなります。汗と一緒に体から塩分などのミネラル分も流れ出してしまいます。塩をふりかけてスイカを食べるという日本の夏の風習は、水分と塩分を両方補える方法として、とても理にかなっていると言えます。

熱中症になりやすい人の特徴を挙げると、やはり肥満気味の人は熱中症になりやすいと言えます。肥満気味の人は暑がりのイメージがあると思いますが、その通りで、脂肪には断熱材のように熱をため込んでしまう性質があるんです。それでなくとも肥満は多くの疾患の原因になるので、やはりダイエットをおすすめします。

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