頭のいい人なら「5秒で解ける」一見複雑なクイズ 「6つの分数を足す問題」が一瞬で解ける考え方

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このように、一歩先を読んで、「『?』が一緒ということは、分母を一緒にして考えることができるのではないか」「1+2+3+4+5+6は、7が何個あるということなんだろうか?」という思考をしていくことができると、問題を瞬時に解くことができるわけです。

その能力が磨かれれば、「AということはBであり、Cであり、Dである」というような、Aの先にあるB・C・Dという事象を考えていくことができるようになると言えるわけですね。

この「先読み」の能力は、「逆算」していく思考と重なる部分が大きいと僕は考えています。「最終的に7を作るわけだから、1+2+3+4+5+6が7が何個分かを考えれば、それでいいはず」と考えることで、先読みが可能になったわけですよね。

仕事や日常生活に応用できる

このように、ゴールから逆算的に考えていく思考があれば、先読みをしていくことができます。そしてこの逆算は、いろんな場面で役に立つものです。

例えば今は8月で夏休みシーズンですが、夏休みの宿題を、毎日気分次第で「とりあえず今日はこれくらい終わらせよう」と考えていると、期日までに終わらなくなってしまうかもしれませんよね。

「8月31日に終わると考えると、残り25日だから、100ページのこの宿題を毎日4ページやらないといけないな」と考えることで、夏休みの宿題を期日通りに終わらせることができます。これも「逆算」であり、「先読み」ですね。このように、いろんな場面で応用できる思考なのです。

「算数や数学なんて大人になってから役に立たない」と考える人もいるかもしれませんが、何かを思考するときの頭の回転や視野の広がり・先読みする力など、さまざまな能力が算数や数学によって培われるのです。

学生の方はぜひ馬鹿にせずに向き合って、大人の方はどこかの機会でぜひ学び直していただければと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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