SNSでの存在感を左右する「写真の構図」の法則 既に撮った写真もトリミングで激変させられる

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ここからは、日頃、実業で忙しい皆さんがせっかくアップする一投稿に「威力」を加えるため、「基本の型」に「流れ」をプラスする構図を見ていきましょう。

前回までの記事で説明した「印象的な写真の特徴」には、①の構図以外に

②「光」の捉え方
③「色相」そのもの、「配色」それ自体
④「階調(トーン)」が明るいあるいは暗い、または、独自のバランス
⑤「テーマ(被写体)」が審美的あるいは独創的。または、社会的価値が高い
⑥「制作者のみが実装できる世界観」
⑦これらの要素が二つ以上組み合わさっている

という全部で七つのポイントを挙げています。この視線が止まる基本構図(日の丸構図)に流れる構図(アルファベット構図や放射線構図など)を組み合わせることで、⑤テーマ(被写体)をより魅力的に映し出し、また、⑥「制作者のみが実装できる世界観」すなわち、その人独特の癖のようなものですが、これらが表現しやすくなります。

(写真:『SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ』より)

「構図の不思議」は、日常の中に溢れている

SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ
『SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ』(ソシム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

花畑と女性のサンプル写真は、前のページでも紹介していますが、日の丸構図や3分割構図に「流れ」が加わることで、ふんわりとした階調と独特の色彩が際立ちます。

この「組み合わせ構図」は、鉄道写真家やインスタグラマーのように遠くに出かけなくとも、身近なところにたくさん存在しています。ちょっとだけ周辺を見つめ直す、あるいは、撮った写真をトリミングすることで、ぐっと視線を掴む写真に生まれ変わることでしょう。

街中を散歩中に、偶然「王道の日の丸構図の中のアルファベット」を見つけてしまうこともあると思います。「構図の不思議」を見つけるシーンは、日常の中に溢れています。

その瞬間を、ぜひ、逃さないでください。

(写真:『SNS×DESIGN 22の法則 未来を創る 私のブランドポートフォリオ』より)
ウジ トモコ 戦略デザインコンサルタント、アートディレクター

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Tomoko Uji

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、広告代理店および制作会社にて三菱電機、日清食品、服部セイコーなど大手企業のクリエイティブを担当。1994年ウジパブリシティー設立。デザインを経営戦略としてとらえ、採用、販促、ブランディングなどで飛躍的な効果を上げる「視覚マーケティング」の提唱者でもある。ノンデザイナー向けデザインセミナーも多数開催。「かごしまデザインアワード」審査員。「やまぐちハイスクールブランドプロジェクト」チーフディレクター。現在、島おこし(地方創生)プロジェクト参画を機に、壱岐島と東京の二拠点で活躍。著書に『デザイン力の基本』(日本実業出版社)など多数。

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