Z世代を対象に「不安ビジネス」が蔓延する理由 財務に優れた日本企業は経営でも舵を切れるか
消費の主役「Z世代」
「Z世代」なる言葉がある。現代の若者を総称するこの言葉は、どういった経緯で生まれた言葉なのだろうか。
経営コンサルティングファーム・識学が提供する識学総研では、「一般的には1990年代後半から2012年頃に生まれた世代」「アメリカで1960年から70年に生まれた人を指す言葉として使われていた『ジェネレーションX』が由来で、その次の『ジェネレーションY』のさらに次の世代」だと紹介されている。
さらに気になる文言が続く。「アメリカでは消費の主役になっているため、多くの企業がマーケティングの対象としてZ世代に注目しています」。「消費の主役」なのだ。
ところで筆者はいわゆる「ゆとり世代」にあたる。「ゆとり教育」が語源。筆者世代を代表する概念が「教育」発なのであれば、現代の若者、Z世代は「消費」に代表される、というのだ。やや聞こえの悪い表現だが、若い世代は「教育する対象」から「モノを買ってもらう対象」に変化しているのだと言える。
そのことを、大学教員でもある筆者は身をもって実感している。それは単に学費の値上げ(が検討されている)だとかいう話ではなく、就職活動に取り組む学生たちを見ていての実感である。
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