アナタの「質問」に、なぜ上司が辟易するのか 質問は「タイミング」と「形式」で印象が変わる

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上司が急いでいるときであれば、「こんな時に質問してくるな!」と感情を害する危険性は大です。まずは何より、状況を把握し、できる限りゆとりのある時に質問することが求められます。

上司がつねに忙しく、頻繁に外出しているというような場合は、「伺いたいことがあるので、お戻りになってから時間をください」「明日、少しお時間いただけませんか?」と、前もって打診しておくことよいでしょう。当たり前のことのようですが、自分の抱えている問題に頭がいっぱいな時ほど、周りの状況に注意を払えていないものですから。

そして、具体的に質問するに当たっては、「何を知りたいのか」「何のために聞くのか」をはっきりとすることが重要なポイントになります。

①何を聞きたいのかを明確にする

②今の状況と背景をきちんと明示する

単に「どうしたらいいでしょう?」と一方的に意見を仰ぐのではなく、「自分なりにこのように考えみた」「ここまでやってみた」というような現状を伝えた上で、意見や助言をもらうようにするとよいでしょう。単なる「伺いたい」だけでは、「自分では何も考えない奴」と認識されてしまうことになりかねません。

上司の考え方を引き出すための2つの質問形式

つまり、「わからない」から質問するのですが、「わからない」ことを質問する際には「自分がどこまで理解し、どこができていないのかを把握する」ことが大切なのです。「質問するために調べたり、考えたり」する時間が必要なのですね。そもそも「わからない」ことは質問すらできないものですから。

質問のタイミングを見計らったら、次に考えるべきことは質問の形式。質問の形式には、大きく分けて2パターンあります。一つ目は、閉ざされた質問であるクローズドクエスチョン(Closed Question)です。

これは「A案とB案ではどちらがいいですか?」「昨日のプレゼン、よかったですか?」といったように、一言、もしくは「はい」か「いいえ」で回答を求める質問の方法です。

はっきりとした決断や判断が求められるビジネスの場では頻繁に使われる質問形式ですが、このような質問ばかりしていては、やり取りがQ&Aとなってしまい、会話が閉塞的となります。複雑な問題を解決したり、相手の意向を深く汲むためには、実は最適な質問形式とは言えません。

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