「日雇いガテン系」で充実した生活に潜む時限爆弾 今がずっと続くとは限らない「4つのリスク」

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そういったことを諸々考慮した上で、では自分自身はどのようにふるまうべきかを考えるべきです。

少なくとも年齢と共に、より自分に降りかかってくるリスクへの対応は考えるべきです。

前述の4つのうち、Aさんご自身でコントロールできるのは1つ目です。

つまり、今後に備えてキャリアにおける一貫性を意識してみる、ということです。

その上で、先ほどの経験とスキルを蓄積し、現場を統括する立場や本部勤務なども「狙える」備えを少なくともするべきでしょう。

もちろんそんな簡単にそういった立場に辿り着けるか否かは分かりませんし、ご自身のキャリア観もあるでしょう。

しかしながら、キャリアにおいて大切なのは「いかに多くの選択肢を持てるか」です。

「一貫性」の育て方

状況に応じて柔軟に対応できるのか否か、それは現在における不確実で不安定な世の中をサバイブする上で必須の条件です。

いざとなったら、自分自身の判断で違う選択肢を選べる、という状況を作れるのか、それとも周りの環境に振り回される側でずっといるのか、の違いでもあります。

したがって、Aさんとしてもやはりある程度は特定分野における経験やスキルを蓄積し、いざとなったときの備えとするべきです。

ちなみに、キャリアにおける一貫性というと同じ会社で、と考えるヒトもいるかもしれませんが、それは違います。

キャリアにおける一貫性や専門性というのは、職場ではなく仕事内容における一貫性ですから、異なる会社であっても、同じような仕事をこなす、ということの方がより重要です。

特定の会社にずっといて、数年に一度仕事内容が変わり、その会社専門プロみたいになってもあまり意味がありません。

それよりもむしろ、外へも持ち運びできるスキルを如何に身に付けるか、特定分野における経験を異なる環境で如何にこなしてきたか、そういったことの方がより重要です。

もちろん単なる転職回数の多いヒト、に成り下がってはいけません。

いずれにしても、Aさんとしては、現在の前提を是とせずに、将来を大きく変えるべく自分自身の裁量において今を変えられることは何を考え、将来に対する備えとすることが大切です。

そのような考え方でAさんが、柔軟性をもって世の中の不確実性や不安定さに立ち向かう準備をされることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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