「副業」と「複業」の違いを知ってくおくべき理由 「ポートフォリオ型キャリア」で実現できる働き方

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家で副業する男性
これからの時代、ポートフォリオ型キャリアが求められています(写真:ふじよ / PIXTA)
近年、「副業」という言葉が広く浸透し、さらに「複業」や「パラレルキャリア」という働き方に注目する人が増えています。さらに、単一の職種や雇用形態に縛られず、複数の仕事やプロジェクトを組み合わせて柔軟にキャリアを構築する人を指す「ポートフォリオワーカー」という、新しい働き方も提唱されています。
ポートフォリオ型キャリアの作り方 「複業力」で変わる働き方、そしてお金と自由』から一部抜粋・再構成の上、キャリアを充実させるための具体的なポートフォリオ構築方法を紹介します。

副業と複業の大きな違い

副業と複業の違いは、一見すると「副」と「複」の一文字違いなので、小さなものに思えるかもしれません。しかしながら、その背後にはキャリアの考え方やアプローチにおける大きな違いがあります。

副業は本業を補完するものとして捉えられることが多く、その主な目的は追加収入の確保です。例えば、平日は企業に勤め、週末にウェブライターの仕事や家庭教師のアルバイトをするといったケースです。

一方、複業は、複数の職業やプロジェクトを並行して行うことにより、キャリアを多角化し、リスクを分散させるというアプローチです。複業は本業と副業の境界が曖昧であり、すべての仕事が相互に関連し合うことで高い効果を生み出すことを目的としています。複業においては、各仕事が単なる収入源ではなく、個人のスキルや知識、経験を深める手段となります。

例えば、平日は会社員としてマーケティングの仕事をし、夜はマーケティングに関するブログを執筆し、週末にはオンライン講師としてマーケティングを教えている場合、この人は単なる「副」業者ではなく、「複」業者といえます。活動はすべて相互に補完し合い、個々の活動が別々のものとして存在するのではなく、一つの統合されたキャリアとして機能します。

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