「副業」と「複業」の違いを知ってくおくべき理由 「ポートフォリオ型キャリア」で実現できる働き方

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また、複業はスキルの多様性をもたらします。異なる職業やプロジェクトを通じて得られる経験や知識は、本業においても大いに役立つことがあります。例えば、ITエンジニアが、個人でプログラミングの勉強会を実施することで、教育スキルや言語化力を学ぶことができ、それが本業のITプロジェクト管理に活かされることもあります。これにより、自身の市場価値が高まり、キャリアの柔軟性が向上します。

複業のもう一つの利点は、ネットワークの拡大です。異なる分野で働くことで、様々な業界の人々と接する機会が増えます。これにより、知識の交換や新たなビジネスチャンスが生まれる可能性が高まります。多様なネットワークを持つことで、より多くの情報にアクセスできるようになり、自身のキャリアをさらに発展させることができます。

総じて、副業は追加収入を得るための手段として捉えられることが多い一方で、複業はキャリアを多角化し、リスクを分散し、自己実現を追求するための包括的なアプローチとなります。これからの時代、単一のキャリアパスに依存することなく、複数の職業やプロジェクトを通じて多様なキャリアを築くことが重要となるでしょう。

複業と「ポートフォリオ化」の違いは?

さらに「複業」と「キャリアのポートフォリオ化」には微妙な違いがあります。ここでは、その違いを明確にしつつ、その重要性について解説します。

複業は、実際に複数の業務に取り組むことを意味します。そして業務においての成果物、例えばデザイナーが制作したロゴマーク、エンジニアが制作したウェブサイト、最近ではライターでも記名記事などをポートフォリオとして取り扱います。

さらに一歩進んで、キャリアのポートフォリオ化は、個々の仕事やプロジェクト、成果物、スキルを一つの大きな枠組みの中にまとめ、自分自身の独自性や専門性を強化する方法です。

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