義母が親戚に、「うちのお嫁さんは、大した仕事もしてないのに仕事を辞めない」「恥ずかしいけど共働き」なんていうのは、裏返せば、「キャリアウーマンのお嫁さんなのよ」「子どもがいても、ちゃんとふたりで自立しているのよ」と自慢しているとも言えます。親戚の方たちにだって、そう聞こえていると思いますよ。
いちいち、「いえ!私は社内でこんなに重要な仕事をしていて……」なんて言い返したって、よくわかるはずもありませんし、ぽかんとされてしまうだけです。「○○さんにいつも支えてもらっていて、おかげで思い切り好きな仕事ができます」と、ニコニコしていましょう。夫も必ずそういう場面は見ていますから、ぶつぶつ言ったり、くちびるをとがらせたりして台所に引っ込むあなたより、ずっと好感を持ってあなたを見ることでしょう。そして、きっと義母と2人のときに、あなたの自慢をし、かばってくれるはずです。あなたが言い返したかったことは、全部夫が代弁して、話してくれると思います。
大人らしく、戦略的にまいりましょう!
まぁ簡単に言うと、「北風と太陽」といったところでしょうか。ギャフンと言わせたり、「お言葉ですが!」と言い返したりして、自らが汚れ役になる必要なんてまったくありません。基本的に、大好きな息子が選んだお嫁さんですから、親戚や近所に自慢もしたいしうらやましがられたいはずなのです。そして、息子が愛されていて幸せであってほしいと強く願っているはずです。
仕事もそうですが、いつも少し当事者の立場から外れて、自分も含めた人間関係や対峙する相手の気持ちを俯瞰(ふかん)して想像し、次のアクションを考えていくというクセは、こういうシーンでも十分に活用できます。
ちょっとマザコンの夫が、愛する母とあなたとの関係を見つめている。あなたの立ちまわり方はいろいろなパターンがありそうです。そしてそれ次第で、家族に本当に困ったことが起きたとき、お義母さんが親身になりサポートしてくれる日もあるかもしれませんね。
顔をあわせる数少ない機会です。「私を認めて!」と自ら主張するのではなく、気が重く感じられても、どんな振る舞いをすることがいちばん家族にとってハッピーか。それを考えられれば、きっと嫁姑間の関係性は一歩前進することでしょう。子どもっぽいことを言わず、大人らしく、戦略的にまいりましょう(笑)。
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