結婚3年目くらいでしょうか、夫の実家に帰省したときに、夜、義母とふたりでお茶を飲んでおしゃべりをしたことがありました。話題はもちろん夫のこと。たまたま、私は夫にもらったプレゼントを義母に見せて自慢したんです。アクセサリーだとかお財布だとか、結婚する前にもらったものなんかもテーブルに出して、「これは、3年前のクリスマスにもらったんですよー」などと言っていたら、義母は「あの子、プレゼントのセンスいいのよねぇ。素敵ねぇ」とかちょいちょいと夫への褒め言葉を交えながら、自分も母の日にもらったプレゼントをごそごそ出してきて自慢返しを始めました。
「おー、これはゴージャスですねぇ。結構、奮発したんじゃないですか?」「そういえば、このテレビも10年前に買ってくれたんじゃなかったかしら」と大いに盛り上がって、楽しかったのをよく覚えています。私の義母はとても穏やかで優しい人だったのですが、それまではどこか他人行儀でお客様扱いをされていました。でも、そのときから、ようやく打ち解けた関係になれたのです。世の中の嫁姑問題は、こんなに簡単じゃないとしかられそうですが、でも意外とこうした簡単なことで変わることがあるんじゃないかとも思うのです。
夫の話題は「いいところ」に絞って話す
義母は夫のいいところも今イチなところも、いちばんよくわかっている人。そして、夫が愛してやまない女性。そして、何があっても夫の味方である女性。だからこそ、夫の話題は「いいところ」に絞って、いかに妻である自分が幸せか話すのがいちばんのような気がします。
義母との会話でいちばん盛り上がったのは、プレゼントのことでしたが、仕事で評価された話や人望があると言われているエピソードや、夫のいいところを話題にしてみて、義母の顔を見てみるといいですよ。きっとうれしそうな表情をするのではないでしょうか。
あなたの場合だったら、夫が家事や育児をどれくらいやってくれているか、それが周囲からどんなにうらやましがられているか、「ホントはここが今イチ」と思うところには触れずに、思い切りのろけてみましょう。夫のいないところで、です。必ず、夫の耳に入ります。あなただって、自分の実家で自分では自慢しにくい仕事の話や評判を、夫が代わりに親に誇らしげに話してくれていたと聞いたら、どんなにうれしいでしょうか。夫もとてもうれしいはずですし、もし義母があなたを好きになっていったら、とても幸せに感じるはずです。
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