でも、一生懸命仕事をしているあなたの立場になってみれば、内容をよく知りもしないのに、「大した仕事していない」と言われたらそれは腹も立つでしょう。それも夫のお母様なんだから、「まさか、夫もそう思っていたりして?」「ふたりでそんな話してないよね」と勘繰りたくなるのもわかります。さらに察するに、お義母さんは働かずに夫を育ててきた人のようですから、あなたの働き続けたいという気持ちや続けるしんどさについて、深く理解することはできないのかもしれません。
マザコン男のほうが、将来優しくなる可能性が高い
思うんですけれど、オトコってほとんどの人が多かれ少なかれマザコンでしょう?(ちらほらブーイングも聞こえてきそうですが)。すべてのことでママにお伺いをたてるレベルまで行ってしまったら、さすがにどうかと思いますが、私は個人的には、マザコン男のほうが好きです。
あなたのご主人も、親戚に何かを言うお義母さんのことを「仕方ないなー」と思いながらも黙って見ているのは、きっとお義母さんを傷つけたくない、恥をかかせたくないとの気持ちからではないかと思うんです。私のこれまでの自分の経験や周囲の経験談から言うと、マザコン男のほうが妻にも優しい。いや、優しくなる可能性が高い!女性を立てようとする精神を持っている人が多いですから。そして、もっと言うと、「母」はアキレス腱でもあり、攻めどころでもあります。この「母問題」では夫と揉めないのが夫婦がうまくいく秘訣のひとつです。
私の夫も、かなりのマザコンだと思われます。義母はすでに他界していますが、他界してからもずっと母の日には墓前用の花を実家に贈り続けていて、年に何度もお墓参りに行き、時々、懐かしそうに思い出話をしています。義母が健在だった頃から、台所のシンクに洗い物を置いたままにしておくと「オレのおふくろは、こういうことはしなかったなぁ」と言われてみたり、夏の休日ランチに、そうめんと薬味しか出さなかったときには「天ぷらとかは?」「ないよ。簡単にしたいからそうめんなんです!」「ふーん。おふくろはいつも野菜の天ぷらを揚げてくれてたんだよ」という会話をしたこともあります。
外食をしたことがほとんどなく、どんなときも台所に立っていたとか、家族の中で最後に寝て最初に起きていたとか、義父の晩酌にはほかの家族にはない一品がついていたとか、「あーそうですか、どうもすみませんねぇ」と言いたくなるようなエピソードを悪気なく口走られたこと、数知れません。若い頃は、私だけでなくて私の実家を否定されているような気までして、気分がよくはなかったですね。
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