「iPhoneが壊れた」どこで修理するのが正解なのか 16年間使ってきたからこそ言える判断のポイント

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次なる選択肢は、街の非正規の修理ショップだ。

非正規修理ショップで使われる部品は正規流通品ではない(写真:Ref:030/Universal Images Group/共同通信イメージズ)

それらを利用する前に知っておいてほしいことがある。

日本では、アップルはiPhone修理のための部品を販売していない。

したがって非正規修理店で交換されるディスプレイや、バッテリーなどの部品は、アップル純正の部品ではなく、コピー品、もしくは正規の部品だとすれば横流し品ということになる。純正の製品を作っている企業が巨額のアップルとの契約を失うリスクを冒してまで横流しをするとは思えないので、ほぼコピー品と思っていいだろう。

ディスプレイ・タッチパネルにせよ、バッテリーにせよiPhoneに使われている部品の製造技術は世界トップレベル。コピー品を作っているレベルの会社が、まったく同等のものを作れるとは考えにくい。ディスプレイ・タッチパネルでいえば色の偏りや、明るさ不足、ドット欠けやタッチ位置のズレが存在することが多い。

バッテリーも、開発コストによって性能の差の激しいパーツなので、容量が少ないとか(表記上は多い場合もある)、耐久性が足りず、使用している間に容量の減りが早い、バッテリーが膨れてくるなどのアクシデントが起こる可能性が高いことを理解しておかなくてはならない。

正規修理サービスプロバイダ以外の修理店で使われる部品はコピー品など非正規なもの。また、そういうお店で一度分解されたiPhoneは正規修理サービスプロバイダで修理を受け付けられなくなる可能性が高い(写真:dramaticphotographer/PIXTA)

正規修理サービスプロバイダでは、iPhoneのタッチパネルは取り付けてからデジタイザーの調整を機械にかけておこなうのだが、この機械は非常に高価で正規修理サービスプロバイダにしか提供されていない。そういう意味でも、iPhoneは本来の性能を発揮できなくなってしまう。

ゆえに、できることなら正規修理サービスプロバイダで修理することを強くお勧めする。

非正規の修理を選ぶしかない場合も

しかし、非正規の修理をお勧めする場合もある。

古いiPhoneで機種変を検討しているが、もう少しだけ使いたい(=お金をかけたくない)というような状況だと、正規修理サービスプロバイダで高価な修理代を払いたくないものだ。そんな場合、非正規修理ショップに依頼してもいいだろう。

筆者自身は仕事柄もあって常に保証か、AppleCare+のあるiPhoneを使い続けているが、家族のiPhoneを非正規修理ショップで修理してもらったこともある。

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