「iPhoneが壊れた」どこで修理するのが正解なのか 16年間使ってきたからこそ言える判断のポイント

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また、ネットを検索すると、ディスプレイやバッテリーも販売されているので、手先の器用さに自信のある人なら、それらを買って自分で修理しようと思うかもしれない。

しかし、こちらも上記の非正規修理ショップの場合と同じで、純正部品より性能が低い部品であることは間違いないし、一度、iPhone本体を開けると正規に修理を受けられなくなる可能性がある。

iPhone 8ぐらいまでは、個人でも修理できなくはなかったが、iPhone Xからはタッチパネル側にFace ID、iPhone 12シリーズからは裏面にMagSafeが設けられ、本体を開く際、メイン基板とこれらの部品を繋ぐフラットケーブルを切らないように作業しなければならないなど、高度な技術が必要となっている。よほどの自信と、オウンリスクで作業する覚悟がなければやめておくのが賢明だ。

最新のiPhoneになると、前面のFace IDカメラ用や、背面のMagSafe用のフラットケーブルを切らないように開かねばならない。集積密度が非常に高く、バッテリー交換ですら極めて高難度となっている(筆者撮影)

また、日本では技適の問題もあり、認証されていない企業や個人が通信機器を分解すべきではないという事情もある。

風呂場で使うのはお勧めできない

以上がiPhoneをできる限り正規修理サービスプロバイダで修理したほうがいい理由だ。

新機種を購入したら万一の際に備えAppleCare+に入っておくか、少なくともキャリアの保証に入っておきたい。データのバックアップはiCloudに課金して常に行っておく。

もちろん、何よりも壊さないようにすることも大切だ。

よく人がスマホを落下する場面に遭遇するが、自分はやらないように対策をする。例えば、頑丈なケースを装着したり、バンカーリングやストラップなどを用いてホールドをサポートするのもいいだろう。

また、多くの人は『防水』機能を過信しているが、実際は薄いゴム状のパッキンが入ってるだけだ。お尻のポケットに入れて荷重がかかったりしていると、本体が微妙に曲がることもあり、経年劣化でパッキンも剥がれてくる。防水機能があるからといって、風呂場で使うのはお勧めできない。

さらにiPhoneの動作環境温度は0~35℃なので、お風呂のお湯は温度的にも補償範囲外だ。

iPhoneを長く使いたい場合の対策事項をまとめると以下だ。

  • とにかくAppleCare+に入る
  • 壊れたら正規修理サービスプロバイダで修理する
  • バックアップを常に取る
  • 壊さないようケースなどで対策する

iPhoneと、その中にあるデータを守るため、上記を徹底することをお勧めする。

iPhoneなどスマートフォンを安心して使い続けるためには、日ごろの備えが大切だ(筆者撮影)
村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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