しかるに7月1日に最高裁が下した判断は、大統領が公務としての行為には免責が及ぶ一方で、公務でない行為は訴訟の対象になるというものであった。そして大統領の行為が公務かそうでないかは、下級審が判断すべきとして審理を差し戻した。保守派の6人の判事が賛成し、リベラル派3人の判事が反対した結果で、絵に描いたような「保守派判決」ということになった。
これですっかり状況が変わった。4つの刑事裁判は現状、以下のとおりだ。
このままだとアメリカは決定的に保守化する
トランプ氏を取り巻いていた司法問題という「霧」が、スーッと引いて行ったような感じである。いやもう、これだけの変化がほぼ半月の間に起きたのだから、「もしトラ」が「まじトラ」になるのも無理はないのである。
しかし「三権分立」の司法がこんな風に保守化していて、行政のホワイトハウスにトランプさんが復権し、立法の議会選挙もこのままでは民主党に分がないとなると、2025年以降のアメリカは決定的に保守化することになる。
やはりバイデンさんは身を引いて、誰か別の候補者を立てるべきではないのか。もっともその辺の展開については、近い将来に再び当欄でご紹介することになりそうだと筆者は感じている(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末の競馬を予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
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