一流の人が飲み会で「下ネタ」を使うワケ 下品にならずに心をつかむ技術
「この広告予算では2ページしか取れない」と言う私に対して、身内である営業担当が「なんとか3ページにならないか」と説得している構図です。無茶なことを言う営業担当に対して、私は少し慌てた様子で「勝手なことを言うな!」と諌めたりもします。すると、飲み会の席に一瞬、ピリッとした緊張感が走り、クライアントの中には、「まあまあ、お気持ちだけでもうれしいですよ」と仲介に入ってくださる方もいます。
このときクライアントは、どう思っているでしょうか。多くのクライアントは、広告の営業担当に対して「この営業担当は、私たち(クライアント)のために編集長に怒られるのを覚悟のうえで説得してくれている。仕事熱心で、信頼できる人だ」といった印象を抱くはずです。私の経験上、ここまでやれば、判断に迷っているクライアントは前向きに広告を出稿しようと考えてくれます。
会議室でこんな芝居を打ったら不自然に映りますが、お酒の席では、このくらい芝居がかっていても案外自然に見えますし、かえってドラマチックに感じてもらえます。
もちろん、私と営業担当の会話の内容は事前に打ち合わせ済みです。場合によっては、「俺がこう言ったら、こう言い返せ」「ここのセリフは大事だから、大きな声で強調しろ」と、ちょっとした“演技指導”もします。まさに飲み会は「舞台」であり、会話には「台本」が存在しているのです。
飲み会の15分前にリハーサル!
飲み会を最高の「舞台」にするためには、入念な準備が必要です。私の場合も、お客様との会食の前には、必ずメンバーと事前に打ち合わせをします。舞台にたとえれば、「リハーサル」ですね。
先ほどの例であれば、営業担当と一緒にタクシーや電車で移動中に、当日の「台本」を確認するのです。もし現地集合するなら、スタート15分前に飲み会の入っているビルの1階や近くのカフェに集合して打ち合わせをします。
そこで、参加メンバーそれぞれの役割を明確にし、言うべきセリフ、言ってはいけないセリフなどを確認してから臨む。そうすることによって、「仕事の結果につなげる」という目的に向かって、チームワークを発揮することが可能になります。
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