一流の人が飲み会で「下ネタ」を使うワケ 下品にならずに心をつかむ技術

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「この店の並びにエッチな店があるんですが気づきましたか? あそこに間違って入ったらダメですよ。15年も前に私も遊んだことがあるんですけど、××なことがあって大変な目に遭ったので」

自分の失敗談であれば、相手を傷つけることなく、笑い飛ばすことができます。ただし、女性がいる席では、よほどの人間関係がないかぎり、このような「エッチ系」のネタは避けたほうが無難です。女性に下ネタを飛ばすなら、断然、「トイレ系」でしょう。

「好きな人とレストランでデートをしたとき、彼女が頬を赤らめていたので今夜はイケると思っていたんです。でも、実は、トイレに行ってからずっと僕のチャックが開いていただけだったんです」

「ゴルフのラウンド中におしっこに行きたくなったんですが、途中で抜けるわけにもいかず、我慢していたんです。そうしたら、早くラウンドを終えたいという気持ちがプラスに働いたみたいで、そこから急にスコアが上がったんです。だから、今度のゴルフでも水をたくさん飲んでからコースに出ようと思っています」

このような「トイレ系」の失敗談や笑い話であれば、女性にも引かれる心配はほとんどありません。下ネタを笑いに変える話術は、人間的な魅力にもつながるはずです。ただし、下ネタというだけで嫌悪感を抱く人もいるので、下ネタを言う相手には気をつける必要はあります。

いい話は「メモっていいですか?」

戸賀敬城氏

最後に、簡単に相手との距離を縮められる会話テクニックを紹介しましょう。基本的に食事中に企画書を出したり、メモ帳を出したりするのはNGですが、相手との距離を縮める目的で、戦略的にメモ帳を使うのはアリです。

たとえば、決裁権をもっている相手のキーパーソンがタメになる話や印象に残る話をしてくれたとします。そのとき、とっさに「ちょっと、すみません」と仰々しく会話をさえぎって、メモ帳とペンを取り出す。そして、「今のお話、忘れないようにメモしておいてもいいですか?」と言いながら、書きとめるのです。

こんなことをされたら、相手はうれしいですし、「もっと話したい」という気分になりますよね。わざとらしく連発するのは逆効果ですが、心からいい話だと思ったのであれば、軽く演出をするのも効果的な会話術のひとつだといえます。誰でもできるテクニックなので、ぜひチャレンジしてみてください。

戸賀 敬城 『MEN’S CLUB』編集長

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1967年、東京生まれ。学生時代から『Begin』編集部(世界文化社)でアルバイト、大学卒業後にそのまま配属となる。1994年『Men’s Ex』(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年同誌の編集長に。2005年『時計Begin』(世界文化社)編集長、及び『メルセデスマガジン』編集長兼任。2006年『UOMO』(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。2007年4月よりハースト婦人画報社『MEN’S CLUB』編集長。就任から9年の間に雑誌の売り上げをV字回復させる。定期購読者も8000人と、ほかの雑誌ではあり得ない会員組織をつくり上げた。レクサスマガジン『BEYOND』の編集長も兼任する。ブログ『トガブロ。』は月間平均100万PVを超える。

1年365日中364日は、仕事の会食で予定が埋まっており、山手線の駅ひとつにつき1店は、会食に使う店リストを持つ。著書に『結果を出す男はなぜ「服」にこだわるのか?』など。
 

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