リンカーズでは、自身が開拓したプロジェクトの運営に、統括マネージャーが最後までかかわる。坂下さんも、もちろん例外ではない。ほかの社員と連携しながら、受注側の中小企業、発注側の大手企業、両者をつなぐ公的機関や外郭団体のコーディネーターの三者とやりとりし、プロジェクト全体を統括する役割を果たす。
成長著しいベンチャー企業の中核として、多忙な日々を送る坂下さんだが、意外にも19時~20時には帰宅することが多く、ストレスを感じることは少ないという。週3日の正社員、週2日はフリーランスという2つの「スイッチ」があることで仕事にメリハリが生まれ、業務の効率化にもつながっているのだ。
正社員になったことで責任も重くなったが、同時に仕事の幅も広がった。営業の仕事に加え、もともと好きだったという法律の知識を活用し、顧問弁護士と協力して契約書を作成するなど、法律に関する業務を担当するようにもなった。業務の領域が限定されない正社員ならではの経験は、「私自身のキャリアの上でもプラスになると感じています」と坂下さんは言う。
現在、坂下さんは、リンカーズにとって初めてとなる海外企業の案件を担当している。彼女が培ってきた「人と人をつなぐ力」を存分に発揮することができるプロジェクトだ。
「このような働き方が向いている人もいれば、そうでない人もいると思います。少なくとも私自身は、今の働き方が一番楽しいです」
「週3日出社の兼業正社員」として、坂下さんの挑戦はこれからも続く。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら